千曲万来余話その268「ドボルジャーク、弦楽五重奏曲ト長調作品77を聴く」を掲載。
室内楽の基本というか、中心の演奏形態は、弦楽四重奏だ。ヴァイオリン二丁、ヴィオラ=アルトそしてチェロというもの。四重奏クァルテット、弦楽五重奏はクインテット、ダブル・バスが加わる。バスのことをコントラバスとも云い、チェロの一オクターブ低音域を担当する。
ドボルジャークのト長調作品77、ウィーンコンツェルトハウス、第一ヴァイオリンはアントン・カンパー、ダブル・バスはヨーゼフ・ヘルマン、ウエストミンスターレーベルのLPレコード。
モノーラル録音で、1950年代前半の演奏。
地方色ローカルな雰囲気豊かで素朴な音楽、リズム感もはずみ、国民楽派、ロマンティークで第三楽章は、ナハトムズィーク、夜の音楽の感じがする。ウィーンのメンバーはしなやかでよく歌う。
コントラバスが加わると、地面をはうような感覚の低音がひろがる。
良い音とは何か?ノイズが無い音は、たしかに、必要条件ではあるが十分条件ではない。すなわち、スピーカーから放射される振動感、音圧の高い音が理想である。
極性~電源対策のスタートは、ホットとコールド、すなわち、交流電源の流れる側ホットと流す側コールドの決定から始まる。 位相~フェイズ、スピーカーで音像の定位を決めるのは、プラスとマイナスの結線である。定位というのは、コイルによる磁力発生で前に出たり、後ろに引っ込んだりするするこれを位相といって、電流のプラスマイナスとその他に、スピーカーで壁からの間隔、距離に影響される。
盤友人のオイロダインは、フィールド型といって、電磁石タイプのスピーカー。スピーカーの結線でプラスとマイナスの決定は、致命的な相違がある音像を構成することになる。実は、この結線を左チャンネルでブラスマイナス、スイッチして、位相は正しい配置、正相になったようだ。なんのことはない、今までは逆相であったようなのだ。知らないでいて、スルーしていたのだが、9月に入り、ブラスマイナスをチェインジしてみて、分かった次第である。恥ずかしい。そして嬉しい。
定位~人の声、楽器などの音の方向性、位置を判断できること。スピーカーの音像の中に設定される。音像はスピーカーとスピーカー、全体の中央に出現し、音が鳴っているように聞こえる場所。
SN比~シグナル音声信号、必要とされるレベルとノイズ雑音、不必要な信号レベルの比率で、デシベル音圧が単位。 音場おんじょう~音像がスピーカーよりも前に定まっていて、奥行きがあるので空間ができたようにイメージされること。スピーカー、特に、震動板と壁への間隔により決定される。ちなみに、オイロダインは、後面開放型で、繊細デリケイトな感覚が必要とされる。距離間隔で低音域の感覚に増減感が左右される。適度な間隔が必要である。 「ステレオのスピーカーから音の出方、左と右のそれぞれから両方が正しく前へ出てきて音像は、ぴたりと決まる、すると音の情報は豊かになり、ご機嫌、気分最高である。楽しいことこの上ない。 そういえば、その昔、モノーラルのことをユニヴァーサルともいっていた。