千曲万来余話その222「ベルリン、トウキョウ、サッポロ、その運命、ハ短調交響曲」

このブログ、今まで週間2話ほどのペースで、平成26年5月から続いているが、それ以前96話のクラシック本気なムダ話があって、そのモチベーションとしては、原点としてベートーヴェンの作曲になる交響曲第五番第一楽章の小節数501の詳解がある。
昭和26年刷の名曲音楽解説事典、諸井三郎氏による、提示部124、展開部123、再現部では126、終結部128、合計501小節という数字との出会い、音楽之友社刊による。 昭和27年全音楽譜社ポケットスコア解説では、変更があり再現部127として、彼のここでは、502小節という紹介が確認されている。
盤友人は、アルトゥール・ニキッシュ指揮、ベルリン・フィルの1913年11月SP録音、復刻LPレコードを聴いて、389小節目に全休止がない501小節の演奏、1935年10月、指揮者、山田耕筰による同じ楽譜使用の演奏、東京・高輪のアルヒーフには、それが存在しているはずである。
1926年以後ウイルヘルム・フルトヴェングラー指揮したベルリン・フィルの録音により389 小節全休止ありの演奏が大多数を占めている。だが、それは、唯一絶対であるのであろうか? 1965年録音、パウル・クレツキ指揮した南西ドイツ放送交響楽団バーデンバーデンの録音にはその全休止は介在していない。ここに501と502小節の楽譜が存在していることが確認される。
123、124小節は、続けた全休止であり、124小節リピート繰り返して、合算すると625小節、5小節の四乗という間然する所がない500小節完全作曲の音楽なのである。B氏の意志!
最近、ブログのアクセス受信元にベルリンがあったのは、驚きと共に喜びであった。 1913年のベルリン録音を、札幌の盤友人はレコードで鑑賞している。501小節運命の存在、音楽には間(マ)が大事という前提があり、そしてそれはその通り、但し間違いの間も存在するという点を発信したい。
ベートーヴェンの作曲には、第二楽章247小節=提示部+展開部、第三楽章373小節というものは、さらに展開部126を足した数字と合致する事実、このことに気づいてほしい。
間違いの間を抜いた、ヴァイオリン両翼配置の演奏こそ、作曲者の努力に報いる音楽であるということを!ホルンなどのバンダは、指揮者の右手側、真正面こそティンパニ、その右手前には、クラリネットが吹奏して、追加した楽器はピッコロ、コントラファゴット、トロンボーン三本、あわせて、五本である。これは誤解にあらず、冒頭5小節というのも第5番という作品67にふさわしい。
このブログを開いていただけることに、感謝、至極で、お慶び申し上げる次第。この話題を、これまでに繰り返すこと5回目か?笑ってユルシテ・・・・・気付きの数字が5小節という話だ。